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日々の生活絵図鑑 real illustration

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2013.06.05 Wed アントニオ・ロペス展

 先日、渋谷のBunkamuraでやっているアントニオ・ロペス・ガルシア展を観て来た。写実的な絵を描く自分にとっては、現代の写実絵画の画家の中で最も興味があって最も凄いと思っている作家さんの待ちにまった展覧会。ビクトル・エリセ監督の「マルメロの陽光」はロペスの制作過程のドキュメンタリー映画だが、映画を観ると分かるが、天候や時間にこだわり、一枚の絵の一筆を入れるのにも魂(?)を込めるというか、完成までにもの凄い時間がかかり映画の中では結局諦めて完成せずに終わる。
 そういう彼の制作姿勢もあり、作品数は決して多くなく日本での展覧会も今回が始めて。画集は数冊もっているが、個人的にはトイレの絵や奥さんがお風呂に浸かっている絵が大好きで、意外とタッチは大きくて、日本の写実絵画の様に写真?という程描き込んでいる訳ではないのに画集からでも空気感というか何か伝わって来るものがある。風景画は画集をみると写真のようにも見えて個人的にはあまり興味がなかった。

 今回の展示は画集では見た事のなかった風景画も展示されていたが、やはり絵は本物を観なくてはいけないとつくづく感じたのは実はこの風景画。大きさもさることながら、遠く離れてしまうと画集のように写真ぽくなるのだが、1メートル前後に立ち視界一杯に入ると、優れたレンズで撮られたポジフィルムをルーペで視野一杯に見た時のように空気感と言うかその場にいる錯覚を覚えるのだ。タッチは比較的大きのだが1筆1筆が生きていると言うか、絵具(一筆一筆)に神が宿っていると言うか、作家が描いているその瞬間のその空気を一つ一つのタッチの中にも感じる事ができる。これは恐らく同じ時間の同じ場所の写真を同じ大きさで展示した時とはまた違った感覚だと思う。

アントニオ・ロペス展は東京では6/16(日)まで。
描きかけみたいな絵も多いけど、風景画を観に行くだけでも価値があります。
写実絵画と写真に興味ある方には特にお勧め、考えさせられます。

2013.06.03 Mon TIS「今昔物語」展

今昔物語

東京イラストレーターズ・ソサエティ「今昔物語」展
日時:6月5日(水)〜6月11日(火)10:00〜20:00(最終17:00)
場所:松屋銀座 7階(入場無料) 東京都中央区銀座3-6-1

お近くにおいでの際はお立ち寄りいただけると幸いです。
※6/7(金)18:00〜20:00は係として在廊しています。