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日々の生活絵図鑑 real illustration

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2016.03.30 Wed 砂上 第1話

砂上1話

砂上1話原画

本の旅人2016年1月号(KADOKAWA)、「砂上 第一話」桜木紫乃/著の為の挿絵。
雪の北海道が舞台で40代のダメな女性主人公が
小説家を目指しながら人間的にも成長して行く話の展開のよう。
連載の挿絵は次がどうなるか原稿をもらうまで分からないので
モチーフや資料が必要な自分はいつもどう展開して行くか常に悩む。
第1話を読んでいると北海道の美しくもありどこか寂しい雪国の風景が目に浮かび
これからドラマが始まるぞという雰囲気が欲しかったのと、
1話はカラーなので、どうしても物ではなく風景にチャレンジしたかった。
昔自分が撮影した北海道の砂川という街の雪の写真中からピックアップしてアレンジ。
今は便利なものでGoogleMapで舞台になっている江別を調べると
砂川とはそれ程遠くなく撮影した情景に近い風景もあったので
雪が降ると恐らく江別もこの絵に近い風景になるとは思う。
文芸誌は新聞連載とは違うのかもしれないが、前もって作家さんとかと
挿絵についても打ち合わせと方向性が分かるともっと良い誌面になって
文章を引き立てつつ、想像力が膨らむ挿絵が描けると思うのだが、
多くのイラストレーターも作家さんも忙しくてそんな事はしてられないだろう。
新聞の連載は依頼を受けた事がないが、新聞の場合は毎日だったりする事もあり、
知人達によれば作家さんと小説の舞台を回って前もって資料を揃えたりするらしい。
資料さえ揃えば人であれ風景であれ描く事は全く苦にならないが、
写実的な絵は短い時間で内容に合うような資料の手配に常に苦労する。