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日々の生活絵図鑑 real illustration

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2016.04.09 Sat ジョルジョ・モランディー終わりなき変奏展

モランディ

ようやく東京ステーションギャラリーのモランディ展を観て来た。
昔からモランディは大好きなのだが、やっぱり実物は温もりを感じられて良い。
何が自分にとって魅力かを考えると、間違いなく「色」と「繰り返し」。
エッチングや水彩は自分にはあまり魅力を感じなかった。
そして一番の魅力は彼の生き方かもしれない。同じような絵を一生かかって研究し、
周りが画壇の表舞台に引っ張り出そうとしても出て行かない。
学校で教えながら描き続け、売れた絵の収入にも全く興味がない。
旅行などにも殆ど行かず、身近な静物と風景、花を描き続ける。
名誉もお金も人の評判も関係ない。こういう生き方はとても憧れる。
こういう生き方こそ自分にとっては本当の絵描きだと思える。
…が一昔前の多くの画家に共通するようにモランディもブルジョワの生まれで、
質素な生活ではあったのだろうが、生活に困る事もなかったのだろう。
自分に関わらず、多くの現代作家が常に壁にぶつかるのはこの部分。
生活の為にイラストやデザインの仕事をすれば、自分の絵を描く時間が無くなる。
かといって、仕事を減らすなりやめれば直ちに生活が困窮する。この繰返し。
20代の頃、市役所勤めだった母は言った「絵を描きたいなら公務員をしながら描きなさい」
あぁ、こんな事ではいつまでも納得行くものは出来ないなと思いながら、
もういい歳になってしまった。素晴らしい作品を見る度に悩まされる…。
モランディ展は東京ステーションギャラリーで4/10まで。
※画像は兵庫県立美術館より転載。

2016.04.06 Wed Toutes Les Choses De Notre Vie

toutes les choses

「Toutes Les Choses De Notre Vie」  HWANG Sok-Yong/著 Philippe Picquier
Philippe Picquierからは3度目の依頼。
依頼と言っても有りものを使ってくれているだけだけど、
こちらからすると描かなくても、描いた料金と同じ支払があるのはありがたい。
以前、靴の絵でポスターのお仕事をしたクライアントの社長さんがおっしゃっていたが、
自分が描きたくて描いたものを使わせてもらうのが、
今までいろんなイラストレーターを見ていても結果的に一番質が高い気がすると。
本来イラストレーターは描きおろし料と言うより、使用料という考えだから
どこかで使った物をバッティングしない別媒体での使用ならまず問題ない。
とはいえ、このフランスの出版社の最初の仕事で、
日本で出版された本で使われたグレープフルーツの絵を
梶井基次郎のレモンに使いたいと言われた時にはさすがにビックリした。
「フランス人にはレモンもグレープフルーツも変わりがない」といい切ってしまう所に
お国柄が出ているなと思ったのを思い出す。