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2018.06.18 Mon 「素敵な日本人」 東野圭吾/著

「素敵な日本人」 東野圭吾/著 光文社 装丁:泉沢光雄さん

このお話が来た時は、東野さんの既刊の短編集の
文庫3冊の装幀替えと新刊の短編集の単行本1冊でした。
新刊はいずれ文庫になる事も踏まえ、
単行本と文庫のデザインは変えたいとの編集者からの依頼。
僕は絵だけ担当なのでデザインは泉沢さん次第なのだが、
瓶のアイデアの方向になった段階から、単行本は青の瓶だけで、
とにかく青が目立つ表紙にしたいというのが最初からあった。

最初に話があったように、僕は自由に描きたいように描いて
デザイナーさんにかっこよ過ぎないように崩してもらうというのがあったので、
この4冊は装画の仕事としては珍しいくらい好きに描かせてもらったのだが、
デザイナーさんは結構やりずらかっただろうなと思う。
それでも何も言わなくともこちらの青一色で目立たせたいという意図と
あえてオシャレすぎずにデザインで崩すという編集者の注文を
きっちり消化しているところは、さすがベテランのデザイナーさんだなと思った。

受身的にこういうものを描いて欲しいという依頼が多い装画の仕事の中では
かなり自由に描かせてもらえ、自分なりに表面に見える図柄と
その裏側に違った意図を混ぜる事をしたり遊べたのでとても楽しめた。
とはいえ、4冊分読んだりアイデアラフ等にはもの凄く時間がかかっているので、
毎回今回のように任されても、もともと描き方の問題で効率も収益性も悪いところ
さらに辛くなるだけなので、年に1〜2度くらいだと楽しめるるかもしれない。

この仕事の依頼が来る前も東野さんの仕事でも来ないかなと
冗談でうちの連れと話していた。
今までもそうだが、こういう仕事が来ないかなといっていると
僕の場合面白いもので本当に来てしまうことが多い。
ただいつもそうなのだが、どこかひとつ予想とずれている。
今回も長編の新刊ではなく短編集というところがちょっとずれていて
あぁ、いかにもあなたらしいね、と連れにもいわれた。

青い瓶

素敵な日本人

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