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日々の生活絵図鑑 real illustration

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2019.03.13 Wed 「ぬにゅ〜ぽんぽん」取材記事

「ぬにゅ〜ぽんぽん」の取材記事が
絵本情報サイトのミーテに掲載されました。
サイン本も3名さまに抽選で当たります。
どうぞよろしくお願いいたします。

「ぬにゅーぽんぽん」取材記事 mi:te(ミーテ)

2019.03.06 Wed 「ぬにゅ〜ぽんぽん」 ちかつたけお/作

「2019年のお仕事」
「ぬにゅ〜ぽんぽん」 ちかつたけお/作 KADOKAWA 
デザイン/アルビレオさん

文芸のお仕事で何度かお世話になった編集の方が児童書に移られ、
一緒に絵本を作りませんかと誘われたのが始まりでした。
絵本はもともとやってみたい仕事でしたが、
自分の色も形も空間も構図も捨て去った動きのない写実的な絵で
アイデアを考えると自分が絵本として展開したいアイデアとの合致が難しく、
いくつか全く違う形で提案した1案からこうなりました。
編集の方が僕の写実の絵にこだわらないでくれたのはありがたかったです。
出力のサンプル本を編集の方のお子さんに読み聞かせをしてもらったところ、
今までのサンプル本の中で1番の食い付きだったとか。

正直、写実な絵で仕事している身としては当初は周りの目も気になったので、
全く別の作家名にしようかとも思いましたが、
編集の方とアルビレオさんがひらがなが良いというので作はひらがな名です。
アルビレオさんも最初に見たときはエッ?!と思ったそうですが、
よくよく見ればいかにもチカツらしいと。
僕自身も大人とのコミュニケーションの写実の絵とは表面上は違いますが、
根底に流れる思考はこれも自分と胸を張れると思っています。
絵本作家としての「ちかつたけお」は色と形を取り戻し、
装画とは違った自由な発想で作っていければと思っています。
それによってまた装画の写実な絵も一段と力を入れられそうです。
どうぞよろしくお願いいたします。

ぬにゅ〜帯

ぬにゅ〜帯裏

ぬにゅ〜表紙

ぬにゅ〜表4

2019.02.18 Mon 「砂上」 桜木紫乃/著

[2017年のお仕事]
「砂上」 桜木紫乃/著 KADOKAWA 装丁:須田杏菜さん(KADOKAWA)

 1人の40歳代の女性が小説家を目指し、デビューして行くというお話。
「あなた今後、なにかしたいんですか」と問うような、
そうとう手厳しい編集者に鞭打たれながらデビューして行くのだけど、
もちろん著者さんと主人公が重なる。
どこまでが事実でどこは創作か非常に気になる。ある出版社の人が、
それうちの〇〇かもって言ってたから、結構現実に沿った内容も多いのかな? 
絵を描く人と同じくものを創っていく人の苦しみや
悩みが伝わって来て非常に興味深く面白い小説です。

 面白いのが「ぬにゅ〜ぽんぽん」の編集担当が「砂上」の編集の方。
「砂上」の乙三(編集者)のようには厳しくなかったですが、
2年後に自分自身が絵本デビューになるとは(笑

 画像のカバーはニス加工等で明るめですが、
原画はこの画像の中間くらいのブルーグレーだったように思います。
原画は作家さんの元に嫁いだので記憶がさだかではありません。

砂上原画

砂上カバー

砂上帯

砂上内容

2019.02.12 Tue 「プラスチックの祈り」 白石一文/著

[2019年のお仕事]
「プラスチップの祈り」 白石一文/著 
朝日新聞出版 装丁:鈴木成一デザイン室さん

身体の一部が次々プラスチック化していくという内容で、
下手な小説家だとチープになるところをさすが直木賞作家の白石一文氏、
次々先が読みたくなる展開の面白さと、記憶がキーになっているためか
「君の名は」のような自分の記憶すらも切なく淡いセピア色に攪拌される。
装幀家の鈴木成一氏もこの面白いを共有したいので
ぜひ読んでもらってから打ち合わせしたいと言われるほど絶賛。

装丁も最初にプラスチック化している骸骨を描いて欲しいと言われた時には
ストレート過ぎてチープにならないかと危惧したけど、
こちらもさすが装丁界の巨匠、鈴木成一氏。
淡いブルーが品よく640ページを超える存在感ある1冊は画像では分かりません。
本屋で実物を見てもらえればと思います。
帯はトレペで、最初は表紙にキャッチを印刷して透けているのかと思ったら、
裏から印刷しているようです。

近年、小説自体が面白い仕事に当たっていますが、
その中でもこの小説は3本の指に入るくらいオススメ。
作家さんも、出版社も、装丁家さんも気合が入っているな(もちろん僕も?)
と感じる1冊です。どうぞよろしくお願いいたします。

プラスチック帯

プラスチックカバー

プラスチック原画

2019.02.04 Mon 「小型哺乳類館」 トマス・ピアーズ/著

[2018年のお仕事]
「小型哺乳類館」 トマス・ピアーズ/著 
早川書房 装丁:二木順平さん

10歳代の理系少年だった時代を思い出すような
奇妙なSFちっくな短編12篇。
早川書房さんらしい外国の翻訳小説です。
帯の表4には「著者は、優れた考古学者にして好奇心旺盛な子どものように
幻想と現実のあいだの断層を掘り当てる」(エル)とありますが、
まさにそんな感じの楽しめる1冊です。
単体の動物たちを1枚の板に個別に描いて、
レイアウトで組み合わせてもらっています。

二木さんと早川書房の担当編集の方は
「えがないえほん」も一緒に担当されたとか。
二木さんは大学でタイポグラフィも教えていたりするだけに
面白い絵本だなと思いました。ご一緒できて光栄です。

どうぞよろしくお願いいたします。

小型哺乳類1

小型哺乳類2

小型哺乳類3

小型哺乳類4